10月 25




登山が好きないとこにお願いして、友達3人と谷川岳に登ったのは昭和36年。米を持って行った記憶があります。
今でもお付き合いのある3人。本当に懐かしい。
待ちかねた春の訪れを真っ先に教えてくれるのは我が家の池の端、 躑燭の根元 に咲くイチゲです。
むたいていは3月10日 前後、うつ向いて咲いている白い清楚な 花のーむらを、誰より先に見つけるのは 私。
小学校に入学する前から、遊びま わっていた裏山の“山の川” と呼んだ流 れの渕に、 沢山咲いていたこの花を見つ けた時のよろこび。 小鳥が運んでくれた 贈り物だと信じています。 イチゲの次に 咲くのは雪割草とカタクリ。 さあ、 かね てから用意の立札を立てます。 「小さな 花が咲きました。 足元にご用心」と。 雪国に育った者は皆、春は一挙に来な いことを知っています。
ほんの少し兆し を見せておいて喜ばせ、 「まぁだだよ」 と でも言うように後戻りをして見せる。
こんどこそ本当と思わせて、また、意地悪 く落胆させ、越後の空はいつも気を持た せます。
良寛様も同じ思いでおられたのでしょ うか。