4月 03
私は、文字も読めないころから、「良寛さ」の逸話を聞かされて育ちました。不思議な、そのお方への思いは、和歌に触れ、詩を読み、書などを見ることにより、私の心のなかで変化してゆきました。
並々ならぬそのお方は、涙があり、憤りがあり、何よりも父恋し、母恋しの情を隠さなかったのです。人の生きよう、ありようを良寛さまに見い出して楽しいものになりました。
そうですよ、そうですよね、良寛さま。あなた様もまた、心踊らせてこの春の訪れを待っておられたのですよね。思わず呼びかけてみたいような。
あわ雪の中に顕ちたる三千大千世界
またその中に沫雪ぞ降る
今年もまた、この越の里に
“すみれ、雪割草、堅香児 “可憐な花々が咲きました。
2月 23

待ちかねた春の訪れを真っ先に教えてくれるのは我が家の池の端、 躑燭の根元 に咲くイチゲです。
むたいていは3月10日 前後、うつ向いて咲いている白い清楚な 花のーむらを、誰より先に見つけるのは 私。
小学校に入学する前から、遊びま わっていた裏山の“山の川” と呼んだ流 れの渕に、 沢山咲いていたこの花を見つ けた時のよろこび。 小鳥が運んでくれた 贈り物だと信じています。 イチゲの次に 咲くのは雪割草とカタクリ。 さあ、 かね てから用意の立札を立てます。 「小さな 花が咲きました。 足元にご用心」と。 雪国に育った者は皆、春は一挙に来な いことを知っています。
ほんの少し兆し を見せておいて喜ばせ、 「まぁだだよ」 と でも言うように後戻りをして見せる。
こんどこそ本当と思わせて、また、意地悪 く落胆させ、越後の空はいつも気を持た せます。
良寛様も同じ思いでおられたのでしょ うか。
10月 03

懐かしいCDを発見しました。
2010年の東京男声合唱フェスティバルのCDです。
その中には東京男声合唱団マイウェイの歌った「さけ」が入っています。
この謌は良寛様の詠った「さけ」に早川勝氏が曲をつけたものです。
この謌は高島屋とも関わりの深い謌なのでとても、うれしいです。
参考
良寛さんと高島屋
また、こちらでも紹介されています
合唱活動日記
早川様、ありがとうございました。
9月 19



岩室の
田中の
松は
待ちぬらし
われ
待ちぬらし
田中の
松は
6月 27
平成24年6月23日に、第35回全国良寛会岩室大会開催が、新潟市巻の巻文化会館で行われました。
新潟国際大学学長の平山征夫氏の講演が行なわれ、とても面白いお話を聞くことができました。
山上健さんががんばって、とても良い会になりました。
「石崎榮松氏が生きていてくれたらどんなに良かったろう」
と言ってくれています。
父もそれをきいたら喜んでくれるでしょう。
3月 28
平成14年に「石州」という冊子に良寛についてエッセイを書かせていただいたことがあります。
石州で書かせていただいた最後のエッセイなので大変印象に残っています。
その中には新潟市の芸術文化会館で行われた「良寛シンポジゥム」のことを書きましたが、平山征夫前知事の司会で開催された内容でした。
今回、6月23日に行われる全国良寛会岩室大会の記念講演がその平山征夫氏であることに、ちょっと思いがよみがえりました。